井ノ口町の虎踊り
(いちのくちまちのとらおどり)
分類名:獅子舞・虎舞・牛舞(虎舞)
井ノ口の虎踊りは、京都から盗んできた踊りと伝承されています。唄の中には、京都やその周辺の「山科」「広沢池」「猿沢池」などの地名が出てきます。現在保存されている虎の面(頭)に「文化九壬甲9月、井口寺慶運作」の銘が見えることから、江戸時代後期の文化9年(1812)には既に踊られていたようです。この井口寺は廃寺となり現存していませんが、井口寺の本尊であった木造薬師如来坐像(熊本県指定重要文化財)は、井口八幡宮の西側の薬師堂に安置されています。銘は単に井口寺に関係のあった僧「慶運」が文化9年に作ったということではありますが、この虎踊りと井口寺とは深い関わりがあったものと考えらます。
地域
人吉市
分類
獅子舞・虎舞・牛舞(虎舞)
伝承地
井ノ口町
文化財指定等
人吉市無形民俗文化財 昭和62年3月31日
主な公開日
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